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2011年12月28日 (水)

Leica:最初期のM2を巡って

 特殊なモデルも含め、89000台余り製造されたはずのM2。

 そのファーストロットは、1957年製造の、#926001-926200の 200台。

 セカンドロットは、1958年の製造になる、#929001-931000の2000台。

 このたび私の元にやって来た#929091…もう覚えてしまいましたよ…は、セカンドロットの91台目というか、M2というモデルの291台目ということになります。

 まあプロトタイプも相当数あったのでしょうし、市販用の実際の製造過程を想像してみても、シリアルナンバーの順に馬鹿正直に1台ずつ完成させていったわけでもないでしょうが、最初期の機体であることは間違いありませんし、少なくともこれより若いナンバーがついたM2は290台しか存在しなかったということになります。

 そのうちのファーストロットの更に極初期の機体は、M3同様の単なるすりガラスのファインダー採光窓であったと言われています。私自身はその仕様の機体を目にしたことはありません。

 また半世紀を越える時間の中で、修理・整備の際に、あるいは当時のオーナーの希望によって、後期の仕様に変更されてきた機体も多いはずですが、#929091は現状でもオリジナルの仕様をかなり残してくれています。

 例えば、見えるところでも…

・“内ギザ”のファインダー採光窓(後に“外ギザ”)
・“ボタンリワインド”(後にM3同様の“レバー”)
・セルフタイマーなし(後にもそういう仕様で製造されましたが)
・最高“1000”までのバックドアのASA感度ダイヤル(後に1300まで)

ということになるわけですが、実は外見からはわからないところで…

・巻き戻しの際、ボタンを押し続けなければならない(スプリングが入っていて押し戻される。後に1回押せばよいストッパーが付く)
・フィルムカウンターが逆転する(後に逆転防止のワンウェイクラッチが付く)

という特徴を残しています。

 この機能的な部分では、ボタンは1回押しの方がよいように思いますし、カウンターも逆転しない方がよいと思います。2台目のM2であった#946395はそのタイプでしたが、あれは残念ながら“外ギザ”に仕様変更されていたのでした。

 中古カメラでも特にライカなどは整備に出したくなるわけですが、一応の整備はなされている機体のようでもありますし、開けたついでに仕様変更ということも全く考えていません。それが、当時のライツがこのモデルに対して当初の段階で意図していたベスト…

コスト的に?使い勝手を追求して?M3との差別化?

…の姿であるか否かもさておき、とにかく最初期のM2はこういうものだった、ということを楽しんでみることにします。

 最初に手にした#1030453は、たまたまM3に準じて仕様が安定した時期の、もちろん“外ギザ”、レバーリワインドのセルフタイマー付きの機体で、当時はそれを大変好ましく感じていたものですが、嗜好もどんどん遡り、今では初期の仕様を楽しめるようになったということですね。業界的にはどうなのでしょう?後期の仕様の方が人気なのでしょうか?

 あ、購入に当たって、

“シャッターブレーキの構造が簡素化される前のモデルで、その後のM2よりシャッター音が抑えられているのが特徴です。”

という触れ込みだったのですが、シャッター音は…う~ん、M5は比較対象にふさわしくないとして、手元のM4と比較して特に小さいとも感じられません。違いがわからない男の私です。そもそも頭になかった情報でして、これから文献に当たってみることにします。

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コメント

OZさん

 ご覧いただいていたとのこと、ありがとうございます。このところ開店休業でして、お返事遅れまして申し訳ございません。

 なるほど。初期のものはそれなりにコストがかかっているということなのですね。

 下町の一統ということであれば、Y川老師なら親しくお話しさせていただいたことがあります。

 

投稿: りばらん | 2012年3月21日 (水) 14時49分

りばらん様
ずっとブログを拝見してます。実は某オークションにて私も入札に参加していたんですよ、この個体。

理由はシャッターブレーキです。
私の知り合いのカメラ修理職人(某下町の有名人の弟子筋にあたる人です。腕前は折り紙付きです。)

その職人さん曰く「M2極初期モデルはM3と同じ仕様で、シャッターブレーキの調整ネジ(シャシー底のプレートを外すと確認できます。)が2つ存在しており(M2は通常1つ)、ブレーキの調整が細かく追い込んでいける。」と。これで、静音効果があるのかどうかは分かりませんが、ブレーキの効きや精度は高いのではないでしょうかね。伝聞ですが、かなりの数のライカを修理してきた人の言葉なんで私は信じているんですけども。

投稿: OZ | 2012年3月16日 (金) 01時11分

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