« クリスマス・イブ | トップページ | Leica:ACAM-200 »

2008年12月31日 (水)

Leica:ズミクロン35mm・8枚玉の研究

 私のフェイバリットなレンズの一本、ライカMマウントのズミクロン35mmの1stモデル、いわゆる“8枚玉”について、ここまであれこれ調べてきたことを整理しておこうと思います。

 「ライカのレンズ」(写真工業出版社刊・2007年2月28日改訂第2刷発行)の記事“詳細ライカレンズ別シリアルナンバーリスト”がベースになっていることをまず、お断りしておきます。

 上記のリストからこのレンズと思われるナンバーを拾い上げていくと、“Summicon 1:2/35mm”が最初に登場する163万台から、最終ロットと思われる231.4万台まで、24のロットが存在し、総生産数は38450本ということになります。

 さて、このデータを鵜呑みにしてよいものか?

 私がこれまで様々なメディアを通じて目にしてきた、あるいは自分が手にしてきた…3本でしかありませんが…このレンズの知りうる限りのデータをそこに当てはめていったわけです。そのサンプル数108本。エクセルで一覧表にしてあったりするわけです。

 するとまず気づいたのが、

lot. year
2nd 1959 1652001-1652200 200
3rd 1959 1652201-1652450 250

 この番号帯の450本のレンズに全く出会っていないこと。生産数も少なめなロットですし、連続するナンバーであるのに二つのロットに分けて書かれているというのも引っかかります。

 同様に、全く出会ったレンズがないのが、

6th 1959 1686001-1688000 2000
23th 1968 2307451-2307750 300

 以上の四つのロットは、私にとっての幻のロットということにしておきましょう。

 次に、リストのエラーというか何というか、外れた番号帯の個体の存在です。

 1件め。これは今年、2008年8月22日に、ウイーンのleica shopさんで売られていたことに気づいた個体です。

1735373 m2black canada

 この番号帯は、1735001-1737000として“elmarit 1:2.8/90mm”に当てられています。ただ、サンプル数が一つだけですし、本当のところは判断しかねるところです。

 2件め。“summicron 1:2/90mm”に当てられている174万台のサンプルデータを16本分持っています。例えばあなたがジム・ラガーの「ライカ、写真によるその歴史」(朝日ソノラマ刊)をお持ちであればp.345、346、478に、出版社の文庫「M型ライカヒストリーブック」をお持ちであればp.043に、それらのレンズが掲載されています。これはリストのエラーと断言してもよいレベルかと思われます。ちなみにこのロットの前のロットも“summicron 1:2/90mm”に当てられています。


 上記2件めのみ、確実なエラーとして生産数を修正してみると、プラス3000本で、41450本ということになります。

 それでひとまず落ち着いたかと思っていた今日、とんでもないこと(私にとっては、ですね)に気づいてしまったのです。

 そんな話を整理していたら気になって、ウイーンのleica shopさんのサイトを見ていたら、いわゆる“ツノ付き”の“6枚玉”で“2307698”という個体を発見してしまったのです。

…ということは、前述の23番目のロットの300本。これは“8枚玉”ではなく、そっくり“6枚玉”なのではないか?

 8枚玉の最終ロットよりも若い番号帯に6枚玉を割り当てていたんですね…などと、1969年のできごとに想いを馳せてみるのでした。

|

« クリスマス・イブ | トップページ | Leica:ACAM-200 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122250/43581714

この記事へのトラックバック一覧です: Leica:ズミクロン35mm・8枚玉の研究:

« クリスマス・イブ | トップページ | Leica:ACAM-200 »